
「そなたの、望みはなんだ?」
「隠居です」
物語の舞台は極寒の地北嶺。そこは過去も未来もないと言われる土地。
向書官のヤエトは、病弱なため赴任先の北嶺で地味な隠居生活を望んでいた。
しかし、赴任直後に政治に疎い北嶺の民に悩まされ、さらに北嶺に太守として来た皇女に振り回されることになる。
だが、北領を知るにつれ、ヤエトはこの地に眠る秘密に気づき・・・。
本書の面白いところはヤエトが隠居を望んでいるのに願望から遠ざかってしまうところ。
ファンタジーや歴史が好きな方にオススメの一冊です。
推薦者 スピネル
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